宮城県行政書士会とは

会長挨拶

行政書士は、江戸時代における代書屋、明治における代書人制度にルーツを持ち、昭和26年に行政書士法としてその地位が法定化された法律の専門職です。行政書士の制度は、法の施行から令和3年にて70周年を迎えました。宮城県行政書士会には、行政書士の会員が 1,000 名以上在籍しており、県内の各市町村においてあまねく活躍しています。市民や事業者の皆さま、地域や行政のもっとも身近にいる専門家です。

私たち行政書士は、行政手続や法律文書の作成などを手掛ける国家資格者です。法律の専門家として社会に対する責任を果たしつつ、行政書士法第1条に定めるとおり、行政に関する手続の円滑な実施に寄与するとともに国民の利便に資し、もって国民の権利利益の実現に資する、という法の目的を大切にしながら、市民や事業者、地域の皆さまのニーズに応えています。営業許可などの許認可業務、または契約や相続、成年後見などの権利義務分野に関する業務など幅広い分野にわたって活躍しています。近年は、少子高齢化やグローバル化に伴う価値観の多様化、行政を始めたとしたあらゆる場面でのデジタル化など、様々な社会的な課題がある中で、時代の変化や要請に適応し、柔軟に対応していく力が求められているものと思われます。

また、本会には、行政書士ADRセンター宮城を設置しております。裁判外紛争解決手続の利用の促進に関する法律(いわゆるADR法)に基づき、法務大臣の認証を取得した調停センターです。取扱分野は自転車事故に関するトラブルと賃貸借建物における原状回復または敷金の返還に関するトラブルに限られますが、裁判によらず話し合いで解決することでトラブルの当事者が納得のいく解決を目指しています。

本会と連携している団体として、公益社団法人コスモス成年後見サポートセンターがあります。法定後見、任意後見の各後見人として、利用者に安心して活用してもらえる体制を整えておりますので、後見制度を検討される場合は、一度ご相談されることをお勧めします。

これから行政書士を目指す皆さまには、入会を検討されている方向けの入会希望者向けセミナーを例年2月ごろに、入会後は新入会員研修を秋ごろにそれぞれ開催しており、また一年を通じて多彩な研修会を開催しておりますので、活用してみてはいかがでしょうか。

「あなたの街の身近な法律家」行政書士に、ぜひご相談ください。

令和5年6月
宮城県行政書士会 会長  伴 将史

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